沖縄が生んだクラッチシューターこと琉球ゴールデンキングスの#14岸本隆一。
仙台シリーズ@沖アリでは両日ともに同点の残り30秒でステップバックスリーを沈め、勝負を決定づけた同選手だが
「ここぞ(クラッチ)」の場面で勝負強いことでも知られている。
今シーズンだけでも川崎戦、京都戦と先日の仙台戦2つ。重要な場面でクラッチスリーを決めている。
そこで
今シーズンの岸本隆一の3ポイントの確率をQ別に調べてみましたのでご覧ください!!
(前半は岸本の3ポイントに関連する話題ですのでクォーター別だけ見たい方は目次より飛んでください)
■今シーズンの岸本の3ポイント%【2022-23】
岸本隆一 2022ー23シーズン
レギュラーシーズン終了時点
ランキングはリーグ戦の85%以上出場・1試合平均成功数1.5本以上の選手が対象
今日も今日とてBリーグさんのスタッツ調べるのは中々しんどい。
11位以降はランキング規定外の選手も反映されちゃうので「85%以上出場・1試合平均成功数1.5本以上」を手動で確認。
調べた結果がこちら
岸本 隆一 19位
34.9% 100/287平均試投数4.7本
Bリーグ公式よりたつまる調べ
19位?。。。だと・・・?
あの岸本が19位だと?
TO
皆さんお思いですよね?
わかります。
説明しますね。
岸本がリーグを代表する3ポイントシューターであることは間違いないのになぜ19位というランキングなのか。
それはプレースタイルが大きく関係しています。
あっ一応ランキングトップ10貼っておきますね↓
次はプレースタイルと成功率の関係性について書きますので、そんなんいいから早く教えちくり!っという方は目次から
■岸本隆一の各クォーターの3PT%
まで飛んでくれるとすぐに見れるよ🏀
■プレースタイルと成功率の関係性
シューターと呼ばれる人たちのプレースタイルは大きく分けて3つになります。
①スポットアップ系シューター
②ランニング系シューター
③クリエイト系シューター
呼び方はいろいろあるけれど大まかにはこんな感じ。ひとつずつ説明すると
①スポットアップ系シューター
キャッチ&シュート、コーナーで待機して、パスもらったらシュートの様なスタイル。
キングスでいうとダンカンがこれに近い。(ダンカンは45°だけど)
②ランニング系シューター
オフボールの所でスクリーンをかけてもらって走り回ってディフェンスをかいくぐってパスをもらってシュートみたいなスタイル。
キングスでいうと松脇が近い。次点で今村。
③クリエイト系シューター
独力でシュートチャンスを作っちゃう系のプレースタイル。一番かっこいい。
キングスでいうと岸本。他チームでいうと富樫や安藤誓哉。
こんな感じになるんだけど①が確率が高くなりやすくて③が一番確率が低くなりやすい。
ショットチャートを見てもわかるようにコーナーでパスを受けてシュート。コーナー待機でのスポットアップシュートが一番確率が高くなっている。
画像はキングスのショットチャートだけど他のクラブも大体似たような感じ。
ランニング系もコーナーをレシーブスポットにしている事が多く確率はまずまず。
クリエイト系はドリブルしながら壁(クーリー)を使いながらプレッシャーをいなしながら一瞬の間を作り出してシュートを放つのでどうしても確率が落ちやすいんですね。
岸本や富樫、安藤誓哉がランキングトップ10に入ってこないのはこのプレースタイルが関係しているということです。
ちなみにクリエイト系シューターで岸本より確率が高い日本人選手は安藤誓哉のみで全体14位38.0%。
富樫は全体21位の34.6%
Bリーグ公式で発表されているデータでは19位となりますがプレースタイル別で分けると岸本は2位になるくらいの確率の高さというわけです。
■岸本隆一の各クォーターの3PT%
前置きが長くなってしまったが岸本がランキングよりも優れたシューターであることはご理解いただけたと思う。
特に試合終盤の時間帯になると岸本の決定率があがるのは知られている所で4Qに試合を決定づける3ポイントを決めるシーンを何度も見てきた。
そこでワイは気になったんや。
岸本の今シーズンのクォーターごとの3ポイント%ってどうなってるんやって。ホントに終盤に強いんかって。
しかしそんな細かいスタッツは公式でも発表されていないわけで、、仕方ないのでB1レギュラーシーズン全試合の岸本の各クォーターの3ポイントシュートの試投数と成功数を調べて確率を算出しました!
それでは岸本のクォーター別の3ポイント%をご覧ください。
↓↓↓
岸本 隆一 34.9% 100/287
やはり4Qの確率の確率が一番高いですね。素晴らしい!
38.71%はショットクリエイターではトップの数字。(日本人選手トップの安藤誓哉が38%)
4Q終盤での勝負強さはやはりホンモノだったという事です。
数字に間違いがないかチェックしているとどうも試投数と成功数が合わない。うーむ。
もう一度調べなおしてみるとなるほどオーバータイム(延長)が抜けていた。
集計をし直して延長分も含めたデータがこちらです↓
オーバータイム(延長)の決定率やばっ!
集計し終わった後リアルに「は?」って声が出た。
延長戦全5試合のスモールサンプルとはいえ4Q含めて終盤での決定率がまじでエグすぎる。
普通疲労度マックスの延長戦は決定率落ちるのが当たり前の中で%爆上げってマジで意味が分からない、ホントにすごち。
4Qになったら能力が上がるバフがかかって、延長になったらもう一回バフかかってるでしょ。
これぞショットクリエイター🏀
カッコよすぎィィ!
以上のことからわかる様に4Qになったら岸本で攻めましょう。
得点期待値から計算すると4Qの全19回の攻撃を全部岸本で攻めたとしたら22点取ってくれます。延長は9回の攻撃として5分で18点取ってくれます。
控えめに言って岸本の勝負強さは異常です。
■まとめ
いかがでしたでしょうか。
やはり岸本の終盤の決定率は特別だったかと思います。
最後に書いた全攻撃を岸本に託すというのは極論ですが岸本は1試合平均4.7本程度しか3ポイントをうっていないため正直もっと打っていいと思っています。(富樫は8.6本、安藤誓哉は8.5本)
シーズンの最終局面、勝っても負けてもあと2勝か2敗か。
困ったときに頼りになる男がいるキングスはこういう時こそ進化を発揮する。
激戦必至のCS FINALS。
試合終盤で静寂を切り裂く岸本の3ポイントを見たいと全キンブスブースターが願っているはず。
まずは第一戦。勝ってほしいな。
たつまる
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