■CS(ポストシーズン)【評価S-】
西地区優勝を逃したことでQFのホーム開催権を落としたキングス。歴代優勝クラブが揃う左の山に入ってしまう。
・CS クォーターファイナル アルバルク東京
CSQFの対戦相手はアルバルク東京。
キングスがCSでファイナルまで進出出来たのは間違いなくこの試合がターニングポイント。リーグ戦終盤で見られなかった、激しいディフェンスと遂行力でBリーグを代表するアルバルク東京を撃破。しかもダブルオーバータイムにもつれこんで残り10秒2点のビハインドで万事休すか・・・って状況からミスターキングス岸本のディープスリーで逆転!
CSに入って完全にスイッチが入ったキングスが優勝候補にアルバルク東京に勝利。(岸本のクラッチスリー付)
GAME2は東京に取られるが、運命のGAME3も激しいディフェンスで守り合いになり、終盤には今村が怪我。それでもキングスが1点差を守り切ってセミファイナル進出決定!宇都宮‐千葉は千葉ジェッツが勝ち上がった事でキングスはセミファイナルを沖縄アリーナで開催することが決まる!
・CS セミファイナル 千葉ジェッツ
千葉ジェッツとのセミファイナルは天皇杯決勝を思い出させるような展開で33点差の敗戦。今村の足のコンディション不良でベンチから出場。相性の良くない3ビッグのスピードのズレを突かれてしまう。更に千葉ジェッツのシュートがことごとく入ってしまった事でブロウアウトとなってしまった。
GAME2は素晴らしいバウンスバック。選手たちももちろん気合入っていたけど、沖縄アリーナも相当すごかったね。前日にボコボコにやられてるのに絶対背中を後押しするぞ!って気迫を感じた。画面越しでも伝わる「GOGOキングス!」のデカさはちょっと涙が出る。
スピードとスキル、そしてチームの完成度は千葉の方が上。それでも会場の雰囲気とキングスの気迫で千葉のすべてを飲み込んだ。そんな応援だった。
小野寺の3ポイント3連発、ダーラムとクーリーのリバウンド、そしてゴーディー、原へのアンスポ疑惑。
気合の入り過ぎたキングスがGAME2を制し運命のGAME3へ!(今季2度目)
GAME3はキングスが完全にプライドを取り戻した。前半から千葉の足が重いなかでキングスがフィジカルで優位に試合を進める。外国籍がインサイドでパワフルさを見せ、日本人選手がずっとハードにプレー。ディフェンスでリズムを生んで2ndユニットにも当たりが来てGAME3を勝利!
セミファイナル、GAME1を落としたチームの突破率0%をこじ開けたキングスがファイナル進出を決める。
・CSファイナル 広島ドラゴンフライズ
Bリーグ史上初の西地区同士のFINAL。対戦相手は広島ドラゴンフライズ。
FINALのGAME1はキングスが落ち着いて試合を優勢に進める。右足首コンディション不良の今村が5本とチームを引っ張り順当にGAME1を取る。しかし4Qに河田チリヂを中心としたメンバーに追い上げられ、それも止めれた訳ではなく、強引に3ポイントで解決したことで少し不安の残る勝ち方になってしまった。
GAME2はやはり河田チリヂをスタメン起用にしてきた広島はインサイドで存在感を発揮。そしてエバンスがチームの攻守でチームをけん引。オフェンスではクーリーの1Q2回目のファウルを引き出してファウルトラブルを誘発、ディフェンスではキングスの3ポイントのセットオフェンスをバチ止め。キングスは攻めあぐねた事でTOVが増えて失点が増えてしまいリードを溶かしてGAME2に敗戦。
運命のGAME3(今季3度目)。キングスは広島の今季最高のカチカチディフェンスを突破できず、外角も厳しいディフェンスにあい簡単にシュートが打てない。外が入らない事で、よりインサイドがカチカチになり益々こじ開けられなくなる。エバンスのディフェンス指揮も完ぺきで、4Qにはキングスの核となるダーラムとの1on1を押し切って2連続スコアして試合を決定づけた。
広島がGAME3を制し初優勝。キングスは2023-24シーズンを準優勝で終えた。
最後の最後に力を発揮できずに準優勝となってしまったが、ずっと調子が上がらなかったチーム状況を一変させて優勝チームにふさわしいレベルまで引き上げることに成功。あと1勝というところまでチームを押し上げた。
QF東京、SF千葉と歴代優勝チーム、並びに優勝候補のチームにGAME3で勝ち切れたことは、大きな大きな評価になる。ファイナルでやらかしてしまった感があるが、レギュラーシーズン終盤からステップアップしてファイナルまでたどり着いたのは、本当に素晴らしいと思う。
決して苦手ではない広島相手にGAME2、3と完敗してしまい優勝を逃してしまった事で評価を落としてしまうがそれでもファイナルまでたどり着いた事を最大限に評価して・・・
CS(ポストシーズン)は【評価S-】とさせていただきます!
■まとめ
シーズン序盤戦 B+
シーズン中盤戦 B-
EASL B-
シーズン終盤戦 C
CS(ポストシーズン) S-
の評価となりました!
■さいごに
こうやってまとめていると、1シーズンで色んな事がありましたね。新加入ロー、チーム構築、インジュアリーリスト(+疑惑のILループ)、初の海外遠征、タマヨの退団、カーク帰化、天皇杯惨敗、書いてないけどラグビーバスケットボール、地区7連覇前に4連敗、CSに入ってのぶち上がり、ホントにかなり苦しんで試行錯誤したシーズンだったと思います。それでも3年連続ファイナルにたどり着いたのは偉業。Bリーグ史上、千葉ジェッツとキングスだけよ。
EASLの影響でチーム練習が取れずに対戦相はバチバチに仕上げてくる中でレギュラーシーズン2位は失敗ではない。成功したかって言われたら、かみ合わなかった時間が長すぎて、そうでもないと思うけど。CSに入るとバチバチに強度を上げて勝利への気迫を見せた。
直近3年でBリーグ制覇1回、準優勝2回はキングスだけ。琉球ゴールデンキングスは近年最も成功しているクラブです。(シルバーコレクター化してるのは知らない)
まぁ成功しているから応援しているわけでもないし、キングスのカルチャーとアリーナの雰囲気が大好きなだけなんだけど。
全チーム最多の77試合をこなしたキングスさん!ゆっくり休んでまた来季、バチバチに応援させてください!
最後まで読んでくれてありがとうございました!2023-24シーズンお疲れさまでした!
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