何から書いたらいいだろう。
そもそも書いていいのかすら分からない。
勝手にnoteを書き始めてつらつらと講釈を垂れてきたが今更何を書いてもおこがましい気がする。
ただ伝えたいのは琉球ゴールデンキングスの皆さん、応援していた皆さん、優勝おめでとうございます。感動をありがとうございます。
Bリーグが始まって7シーズン。ようやく頂点まで来ることが出来た。ホントに本当にお疲れ様でした。身体を張ってくれてありがとう。
私は仕事の都合上、あまり現地での観戦が出来ず配信を中心に応援していた。現地で直接選手を勇気づけてくれた皆さんも本当にありがとう。
■キングスにとって最高のストーリー
並里、エバンスを失った今シーズン。ポジションレスバスケを掲げて始まったキングスはシーズン序盤は死ぬほど苦しんだ。
純粋なポイントガードが不在で、岸本とコー・フリッピンを中心にボール運びとオフェンスの組み立てを行っていたけどフリッピンの不調もありセカンドユニットが苦しい時期が続いた。
11月に牧の復帰があったけどPG牧の爆誕はもう少しあとの話。
12月~1月はオフェンスが停滞し平均84点以上のチームがこの時期は73点ほどに落ち込み結構絶望感を味わっていた。
ハンドラーの問題を救ったのが琉球のファルコンこと牧隼利。PG牧がセカンドユニットにハマりオフェンスを立て直していく。
2月には渡邉飛勇の復帰もあり、強豪川崎にも岸本の起死回生3ポイントで勝ち切り、徐々に調子が上がっていった。この辺でフィリピンの至宝カール・タマヨがチームに加入。←たつまる歓喜
3月にはEASLでアジアの強豪国との国際試合を経験し4位という結果に終わったが素晴らしい経験を得て、天皇杯決勝で千葉ジェッツに挑むも惜敗。再び悔しい時期を過ごすがリーグ再開後はふっきれたように連勝を重ねて3ゲーム以上あった首位島根をギリギリでかわし最終節で優勝を決めて西地区6連覇を達成。
怪我人もいない状況でコンディションもGOOD。
CSも強敵名古屋Dをスイープ、SFは河村BCをスイープ。
天皇杯決勝で辛酸を舐めさせられた史上最強の千葉ジェッツと決勝で再び相まみえる事となった。
後は勝つだけ。
キングスストーリー2022-23は最終章に突入した。
GAME1は下記参照。
キングス先勝で迎えたGAME2。第三戦までもつれると千葉に中一日の休息を与えてしまうプレータイムのシェアの優位性を活かすためにも絶対にこの試合で決めたい。
■互いのディフェンスのプライド
両者ともにディフェンスの強度が高いチーム。絶対にやらせない意志がいたるところに散らばっていた。
千葉は岸本に対して外国籍ロー、佐藤卓磨、原を当てて削りに来たし、インサイドの優位性を取らせまいとヘルプのスピードがクソ速かった。
対してキングスは絶対に富樫削るマン小野Dをはじめ、絶対にスミスに打たせないマン松脇がアウトサイドを消しに来た。
インサイドはクーリー、ダンカン、ADが千葉の進入を阻み続け、2度のテイクチャージで流れを渡さない意志がバキバキに見られた。
(田代のスミスに対してのテイクチャージは全身が熱くなった)
過去の記事でキングスは盾でぶん殴る様なチームと表現したがこの日はまさにそうだったと思う。
キングスの「千葉のアウトサイドを消してインサイドをゴリゴリこじ開ける」様は盾でぶん殴る戦術の完成形ともいえる戦術で千葉の機動力をむしばみ続けた。
さらにアウトサイドのディフェンスをセカンドユニットが任されて上手くプレータイムをシェアすることが出来た。
対する千葉は本来の良さが出せず攻守ともにスタメンヘビーな起用に終始してしまう。
ダメージがデカいのは千葉ジェッツだった。
■【AREA45】インサイドの覇者ジャック・クーリー
GAME1はファウルアウトで退場しオーバータイムの10分間をベンチから見守る事となってしまったインサイドの覇者ジャック・クーリー。
GAME2は彼がゴール下を支配した。
19 得点
15 リバウンド
2 ブロック
優勝を決める試合で魂を震わせる活躍。
誰よりも多く飛び、何度も何度もボールをもぎ取ってくれた。本当に心が揺さぶられる。こんなにも魂をつかんで離さない選手が他にいるだろうか。
死ぬほどカッコいい。
前日よりも足を動かして苦手な富樫に簡単にやられなかったし、中でも外でも存在感を十二分に発揮。
勝利を呼び寄せるV・ローに対してのブロックは一生忘れないと思う。
4Qに相手のエースを叩き落したブロックは追いすがる千葉の気持ちを減退させる一槌で、桶谷HC風に言えば「モーメンタム(勢い・流れ)」をキングスにグッと引き寄せた。
攻守にわたってインサイドを支配したのは間違いなくジャック・クーリー。
エリア45はクーリーがいる限り
キングスの聖域。
これからもずっと君臨し続けてほしい。
※絶対にベスト5に選出されるべき!!!!
■日本一のセカンドユニットの躍動⑤
桶谷HC「見てくださいセカンドユニット、最高ですよ」
タツマル「わかる」
ブースター「わかる」
桶谷HCの言葉がこの試合の全てを物語っていると思う。
前述したがセカンドユニットが千葉のシュート力を封殺した。
さらにオフェンスでもチームをけん引。
ダーラムの活躍はもちろん、牧、松脇が効果的に3ポイントを射抜き、フリッピンが攻守に活躍を見せた。
1シーズン通してやり続けた
ポジションレスバスケを
FINALでやってのけた
ホントにすごい。
ディフェンスで流れを持ってくることが多いメンバーだけど、攻守にわたってそれぞれがそれぞれの仕事をきっちりこなし、やるべき事をハイレベルに遂行できたのがマーーーーージで素晴らしかった。
千葉のセカンドユニットとの対決も2試合続けて圧勝。
いっつも「セカンドユニットの躍動」とタイトルに付けているがこの日の活躍はまさに
「日本一のセカンドユニットの躍動」
このメンバーなくして日本一のタイトルは絶対に届かなかった。
ホントに本当に素晴らしい活躍を見せてくれた(´;ω;`)ウゥゥ
■アンストッパブルAD
CSのシリーズMVP アレン・ダーラム
名古屋D、河村BC、千葉ジェッツ・・・・
誰もダーラムを止められなかった。ポストシーズンに入ってからのADのスタッツAveは
20.0 得 点
9.0リバウンド
3.2 アシスト
と自身のシーズン平均を上回るスタッツ。
FINAL GAME1
24得点14リバウンド
QF 名古屋D GAME2
30得点12リバウンド5アシスト
のパフォーマンスは圧巻。
ダーラムのすごい所って何でも出来るところだよね。
ポジションレスバスケではポイントダーラムとしてボール運びを任されたり、ポストアップからのスキップパスで3ポイントラインの外で待ってる味方にアシストしたり、もちろんリバウンドも取ったり。
高水準でなんでも出来る。
ドライブも力強いし、インサイドに入っていってピボットを踏む(UP&under)だけでディフェンスを押しのけるのは規格外過ぎて本当に超人ハルク。
最近はステップバックスリーも打ってくるし、もうどうやって止めろと。
対戦相手はクーリー対策と並行して
STOP THE DURHAM
に尽力しないといけないけど、ここでタイトル回収ドン。
UNSTOPPABLE AD !
誰もADを止めることが出来ない!
正直ダーラムがベンチからシャツをインしながら出てくる感じが頼もし過ぎる。
ベストシックスマン賞はダーラムがもらうで!!
■史上最強の千葉ジェッツはジンクスを破れず
シリーズ前の下馬評では圧倒的有利だった千葉ジェッツ。リーグ戦歴代最高勝率で他チームを圧倒してきたのだから誰もが認める優勝候補だったが、リーグ戦最高勝率のチーム、天皇杯優勝チームはCSファイナルで勝てない・・・というジンクスを破ることが出来ずにCSファイナルでキングスに敗戦し準優勝に終わった。
たつまる的にジンクスはそこまで信じるわけじゃないけど、
今季の千葉はNBAの73勝ウォーリアーズが強すぎた為にヒール化した状況に似たような感じがした。
ファイナル前での富樫の「普通にやれば勝てる。全て上回っている自信がある」という発言もそれに拍車をかけてしまったのかもしれない。
史上最強の千葉はある意味パブリックエネミー化してしまい。バスケファンの中ではキングスのある意味番狂わせを期待する機運が高まったような気がする。
これに関しては間違ってるかもしれないから、後出しで謝っておきます。
誠にごめんなさい。
でもなんか強すぎる故、負けるのを期待されてしまったというか・・・
他チームのブースターさんたちがキングスを応援してくれているのを感じたのでそういう風に思った。
■【疲労】千葉は史上最強で間違いない
GAME1で富樫、ムーニー、原、ローのスタメンに大きな負担がかかった上で延長戦で勝てなかったのが千葉ジェッツにとってはかなり痛かった。
- 富樫 44分
- ムーニー 44分
- 原 44分
- ロー 39分
対するキングは35分以上出た選手がシックスマンのダーラムのみ。
疲労のダメージが後半に重く重くのしかかった。
フリッピンの爆発もあったけど4Qはドライブに対して足が動いてなかったし最初の一歩と最後の一歩が明らかに鈍くなっていた。
他チームとの対戦ならセカンドユニットの時間でも圧倒出来る千葉だが、このシリーズの相手は「最高のセカンドユニット」のキングス。キングスのコンディション+調子の良さもありセカンドユニットの対決で大きく差をつけられてしまったためスタメン組を休ませることが出来なかった。
試合後の会見で富樫も言っていた
「シーズンを通して追いかけ続ける展開が無かった」はまさにそうで、この展開に慣れていなかった様に見えた。
何度か流れが千葉に来て追いついても最後の所で差しきれないというか、キングスが流れを簡単に渡さない意志の強さを見せてずっと我慢比べをするような展開。
逆にキングスはシーズン序盤から苦しんだ分我慢比べには慣れているので苦しい時間帯の経験が最後のところで出てきたのかなと思う。
ただ、キングスはファイナルで千葉ジェッツに2勝する事だけにフォーカスした。そういう戦い方だった。
これが3戦先勝のシリーズだったら多分千葉が勝っていたと思う。
千葉ブースターもすごい声量で選手を後押ししたのが画面越しからも伝わった。それを見ただけで千葉ジェッツがどれ程素晴らしいクラブなのか分かる。
最強のチームへリスペクトを込めて伝えたいのは
Bリーグ史上最強のチームは今季の千葉ジェッツで間違いない。
そこに疑いの余地はないほどに素晴らしいチームだと思う。
そんな素晴らしいチームに勝てたことがキングスブースターとして何よりも誇らしい。
千葉ジェッツの選手もブースターも素晴らしい試合をありがとうございます。そしてお疲れ様。
■キングスが2勝をもぎ取る
キングスはFINALで千葉ジェッツに2勝する事だけにフォーカスした。
前述した通りこれが3戦先勝のシリーズだったら勝負は分からなかった。
このハイテンションの試合を最大5試合することは体力的にも精神的にも難しいし、千葉がキングス攻略の答えを出す前に押し切った。
3戦目にもつれこむと中一日の休息がある為、千葉の機動力が回復してしまう上に、ジョン・パトリックHCが攻略の答えを出してしまう。
なので絶対に2戦目で決めなければ行けなかった。
結果的に2連勝だったけどホントに本当にギリギリの戦いだったと思う。
ただ、それで良かった。
Bリーグ史上最強の千葉がFINALの相手。このシリーズ2勝する事だけにフォーカスすれば絶対に勝てる。
フィジカルバトルに持ち込んでガンガンに削りあう、殴り合いなら負けちゃうけどディフェンスで削りあう戦いなら「最高のセカンドユニット」がいるキングスが有利!!
観てる人達は疲れたでしょぅ?
息が詰まったでしょぅ?
あれは何でかって言うと実際にキングスが我慢比べに引き込んでいたから。
千葉が殴り合いに持ち込む時間を作らせずにずーーーーーーっとビッチリとマークをして気持ちよくシュートを打たせない事に注力したから「外れろ!」という気持ちで祈る状態が続いたからなのよ。
まぁでもこの我慢比べにブースターも付き合えるのがキングスの一番の強みなのかもしれない。
普通我慢比べってつまんないケド、キングスブースターは拍手が起きるほどディフェンス大好物だからちょっとおかしい笑
千葉相手にディフェンスで主導権を取ったとは言わない。
ディフェンスで主導権をずーーーーーーっと渡さなかった我慢比べが出来た、ブースターを含めたキングスのディフェンスカルチャーがこの2勝をもぎ取れた、優勝できた理由だと思う。
■ネクストレベル コー・フリッピン
キャリアハイ21得点8アシスト
フリースロー10/10
信じられない活躍を見せてくれた。
ネクストレベルへの片りんを覗かせていたけど、そう思ってはTOVを繰り返し、あれは幻想だったのかな・・・と何度も思ったど
次のステージへ上がったのがまさかのCSファイナル。
シーズンFT%51.3
3PTS% 26.9%
が
FT 10/10 100%
3PTS% 3/6 50%
と完全にゾーンに入っていた。
試合観てた人なら素人だろうが誰でも分かるほどにコー・フリッピンはファイナルで輝いた!
ディフェンスでは富樫とマッチアップで常にプレッシャーをかけ続け、2年前千葉ジェッツ在籍時にキングスを苦しめたプレイオフコーが今度は古巣相手に爆発。コート上の誰よりも速く駆け抜ける。
千葉はコーを止めるすべを持ち合わせておらず、自然にコーにボールが集まる。
まさにヒーローボールだった。
試合後に千葉のパトリックHCが「レギュラーシーズンと全く違うプレイオフコーがいて我々はそれに対して準備をしていなかった」と敵将に言わしめるほどの活躍。
この活躍が・・・・信じてたけど、この活躍がまさかCSファイナルで見ることが出来るなんて・・・。
すべてを過去にするネクストレベルのコー·フリッピン。
コー・フリッピンの現状について たつまるnoteより
多分それはそんなに遠くない未来にやってくる。
バチっと決まったフラグ回収!!
気持ちぃーーー!!!!
■フランチャイズプレイヤー岸本の涙
誰もが願っていたと思う。
岸本が主力としているうちに優勝してほしい。
生え抜き11シーズン。地元沖縄出身の選手岸本隆一。彼の言葉の端々から感じる地元への愛情と先人達への感謝の気持ち。
bj時代は超新星として優勝を経験し、Bリーグ開幕戦での悔しさも知る。翌シーズン以降から西地区6連覇を達成し功績だけ切り取って見ると順風満帆なキャリアを過ごした様に見えるが、挫折と苦難を幾度も乗り越えてきたからこそ、
それをみんなが分かってるからこそ、誰よりも岸本に優勝してほしかったし、岸本の涙が誰よりも美しく見えた。
地元沖縄の為に、先人たちの為に、関わる全ての人の為にと身を粉にしてクラブに尽くしてきた岸本の報われた姿が見られて本当に良かった。
この文章を書いてるだけでも心が何かにつかまれて感情が揺さぶられてしまう。
本当にありがとう。そして本当におめでとう。
全員が心からそう思える、素晴らしく偉大なプレーヤー。
沖縄の為に戦ってくれて本当に嬉しい。
でももう全部やってもらったから。次からは自分の為だけにプレーしてほしい。もう全てを背負わなくても私たちは全てをもらったよ。
まずはゆっくり休んで。来シーズンも元気にプレーしてくれるだけで私たちはそれだけで幸せです。本当に感動をありがとう。
■横浜の「沖縄アリーナ」
現地に応援に行ってくれた皆さん本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございます。
桶谷HCが言っていた通り「横浜アリーナを沖縄アリーナに」なっていました。
横浜に沖縄アリーナを連れて行ってくれました。
私は中々、会場に行くことが出来ずモニターの前で視聴することが多い中、現地へ赴き、声を枯らすほど選手を勇気づけてくれてホントに尊敬しますしとても感謝の気持ちと誇らしい気持ちになります。
画面越しにも伝わるほどの「GO!GO!KINGS!」は信じられない程に感動的で選手のプレーと同じくらい私の心をつかんで揺さぶります。
涙があふれてしまうほどの素晴らしい声援は
誰が何と言おうと日本一です
ただのいち配信者がこんなことを言うのは厚かましく、おこがましいと思います。
それでもホントに本当に感謝の気持ちを伝えたくてこちらに書かせていただきました。
選手を支えてくれて、勇気づけてくれて本当にありがとうございます。
そして本当におめでとうございます!
■まとめ
みんなみーーーーーーーーんな感動をありがとう!どれだけ伝えても伝えきれない(´;ω;`)
シャッチョさん来季の選手の年俸は弾んでくれよ?
たつまる
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